ひとりの『困りごと』を、まちを良くする『アイデアのタネ』に。
福祉とデザイン研究会とは?
福祉現場の誰かが抱える「困りごと」を「アイデアのタネ」と捉え、
当事者、デザイナー、地元企業、そして社会福祉協議会(社協)の職員がチームを組んで、
新たな社会資源へと変換していくプロジェクトです。
インクルーシブデザイン※の考え方を取り入れることで、
「支える側」「支えられる側」という従来の枠組みを超え、
多様な個性が混ざり合うことで生まれる、
これからの地域共生社会のカタチを創造しています。
※これまで製品やサービスのデザインプロセスから除外されてきた多様な人々を、巻き込みながら進めるデザイン手法のこと。
研究会が生まれた背景
異業種・市民参画を阻む「福祉の専門用語」の壁
長浜市では「地域共生社会の実現」に向けて多分野連携の場を設けましたが、回を追うごとに参加者が減少してしまう状況がありました。「専門用語が多く置いてけぼりになった」「課題が大きく怖く感じてアイデアが出ない」という声があり、福祉特有の専門的な言語が、市民や異業種の参画を阻む壁になっている現実がありました。
既存の制度だけでは手が届かない「困りごと」
制度の狭間にありながら、委託事業の枠組みや予算の制約によって対応できなかった「困りごと」が地域には多数存在していました。中間支援組織である社会福祉協議会も、これまでの「制度の執行機関」という役割を自ら見直し、再定義する必要に迫られていました。
福祉 = Well-being = デザイン
そこで、「福祉課題の解決」という表現から「より良い暮らしを構想するデザイン」へと視点を転換しました。専門職だけでなく、誰もが立場や分野を超えて「より良い暮らし」を共に構想できる、デザインの手法を用いた新たな共創のフレームワークが必要とされ、本研究会が誕生しました。
研究会の活動
協働チームによる実践プロジェクト
長浜市内の福祉団体や個人(当事者)を中心に、地域のデザイナーや企業などの外部人材、そして社協職員がチームを結成し、1〜2ヶ月に1度のミーティングを重ねながら、現場の困りごとを解決するプロジェクトを推進しています。
プロセスの共有とブラッシュアップ
活動のプロセスや成果は、年3回の「インクルーシブデザインチャレンジ!公開セミナー」で発表されます。インクルーシブデザインの専門家を交えたワークショップなどを通してプロジェクトをブラッシュアップしていくとともに、地域を問わず、福祉従事者から一般層まで幅広く参加できるオープンな学びの場を提供しています。
中間支援としてのハブ機能
異なる分野の人が共創する現場では、視点や立場の違いによる「ぶつかり合い(摩擦)」が不可避です。社協がそのハブとなり、摩擦を回避するのではなく、社会資源を生むための「良いぶつかり合い」へと転換・調整する、新しい中間支援の形を実践しています。
研究会のあゆみ
「福祉×デザイン」をテーマにした3回の講義と、参加者の交流会を実施。
「実践がしたい」という声が多数あがるように。
プロジェクトチーム「グッジョブ×ジョブ」「ノリノリ’S」「suinner」が発足。
一般社団法人シブヤフォントと共に年3回のインクルーシブデザインセミナーを開始。
実践プロジェクトに「ミラプロ」「誰もがいつまでも安心して通えるお店」「わだちプロジェクト」が加わる。
「suinner」が商品の完成と共に卒業。
実践プロジェクトに「gottani」「Mazzel」が加わる。
「グッジョブ×ジョブ」が一般社団法人化により卒業。
「ノリノリ’S」が社協の自主事業化により卒業。
主催

助成

この事業は「赤い羽根福祉基金」の助成を受けて実施しました
(2023年-2025年)
